夏流城(かなしろ)での林間学校に初めて参加する光彦。<br />毎年子どもたちが城に行かされる理由を知ってはいたが、「大人は真実を隠しているのではないか」という疑惑を拭えずにいた。<br />到着した彼らを迎えたのは、カウンターに並んだ、首から折られた四つのひまわりの花だった。<br />少年たちの人数と同じ数――不穏な空気が漂うなか、互いに疑心暗鬼をつのらせる卑劣な事件が続き……? 彼らは夏の城から無事に帰還できるのか。<br />