破格の推理力を持ち、その名を轟かせた美貌の名探偵・六元十五（ろくもとじゅうご）。<br />だが、戦火の気配漂う中、突如として探偵は表舞台から姿を消した。<br />あれから七年――。<br />助手として、数多の難事件をともに解決に導いた三田村は、荒廃した東京で六元に再会した。<br />探偵は、告白する。<br />推理に集中すると、感覚を失う「失覚の病」に冒されていることを。<br />だが、不可解な連続殺人が発生し、再び二人を事件に呼び戻す！
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