兄・頼朝の勘気にふれ、やむなく義経主従は吉野に難をさけるが、鎌倉からの追捕の手はあくまで厳しく、安宅の関で虎囗を脱し、ようやく奥州平泉にたどりつく。<br />しかし、ここ平泉も、藤原秀衡の死とともに安住の地ではなく、義経ははかなく悲劇の終幕を迎える……。<br />悲運の英雄・源義経の生涯を描く、長篇力作・全5巻・完結篇。<br />