彼女が勤めに出たのは、このままでは姑を殺してしまうと思ったからだった―。<br />夫を亡くした妻が姑という「他人」に憎しみを募らせるさまを描く(表題作)。<br />猫のように性悪な恋人のため、会社の金を使い込んだ青年。<br />彼に降りかかった「呪い」とは(「猫部屋の亡者」)。<br />全七編収録。<br />鬼才初の短編集を、新装版で。<br />