太陽工業株式会社の新入社員・昭和太郎は、根っからの江戸っ子で、自然児のごとく振舞う。<br />田舎のN町の工場に赴任そうそう、芸者と輪タクに相乗りしたり、ボス相手に乱闘したり、その奇行が町でも会社でも話題になる。<br />そして、町での武勇伝が新聞にのり、会社からは要注意人物視される。<br />だが、このアウトサイダーは、いつしか会社にとってかけがえのない重要人物になっていく。<br />その起伏に富んだ過程を描く、ほほえましい痛快小説。<br />