越前の名門、朝倉家で軍奉行を務める朝倉宗滴は、能登撤退戦で15歳の若者と出会う。<br />のちの山崎吉家だ。<br />吉家は敗戦の中で心が壊れ、言葉を失っていた。<br />責任を感じた宗滴は吉家を手元に置き、親子のように接する。<br />だが吉家24歳のとき、実父の謀反が露見し打ち首に。<br />宗滴は所領半分と引き換えに吉家を救う。<br />時が経ち、命の恩人であり父親代わりであった宗滴が病没する。<br />後事を託された吉家は、朝倉家を守ることを固く誓うが……。<br />