万年太郎が九州から東京本社へ転勤になった。<br />彼の評判はすこぶる悪い。<br />酒と女にだらしなく喧嘩っ早い。<br />これが彼に貼られたレッテルだ。<br />しかし、それが大いなる誤解にもとづいたものだとは誰も知らない。<br />いよいよ上京の当夜、太郎はさっそく噂を実証してしまう……。<br />純情多感な快男児、颯爽たる奮闘を描く明朗長編小説。<br />