暗く沈んだ空の下にその青春時代を送った棟方が、日本のゴッホを勇躍目指したことは宜なるかな。<br />そして星去り月変わりて幾雪霜、板画家・志功は大業を成した。<br />これは先人の足跡に道を求め、真摯に生と対峙した、芸業の究極を示す板極道の結晶である。<br />が、不幸にも突然鬼籍に入った今、美しくも哀しい魂の絶唱となった。<br />
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