夏目漱石の『坊っちゃん』は、あだ名づくしで書かれた反・近代小説。<br />『三四郎』は、都市小説のさきがけ。<br />そして『吾輩は猫である』は、価値の逆転、浪費と型やぶりによる言葉のカーニバルーー。<br />漱石の初期3作をモダニズム文学としてとらえ、鑑賞し、分析し、絶賛する。<br />東西の古典を縦横無尽に引いて、斬新明快に語る、最も自由な画期的な漱石論。<br />漱石の楽しさを語ろう!