白井喬二、菊池寛らを論じ、先行する大衆文学論を詳細に考察した第一部「大衆文学の理論」。<br />吉川英治、山本周五郎、松本清張らの、作家と作品を論じた第二部「作家の年輪」。<br />時代小説の挿画、落語、浪曲など、大衆文化・芸能を掘り下げた第三部「大衆文学の周辺」。<br />独自の視点で大衆文学を検証し、芸術性偏重の従来の文学観に新たな文学論を提示した画期的評論集。<br />芸術選奨受賞作。<br />