「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、本屋大賞第3位。<br />圧倒的な取材と着想で、昭和最大の未解決事件を描いた傑作長編小説。<br />「これは、自分の声だ」――京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品からカセットテープとノートを見つける。<br />テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。<br />それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった――。<br />