父母の仇、豊臣秀吉の側室となったお茶々。<br />高貴の出である彼女には、その立場が我慢できない。<br />子供が欲しい、男の子を生みさえすれば聚楽第の女主人になれると、神にすがるお茶々は、むかし自分を犯した下郎に思うままにされ、男子を身ごもる。<br />淀君と呼ばれ栄華を欲しいままにするお茶々だが……。<br />子を成すことこそ、女の戦さ! 父母の仇・秀吉に抱かれた日から、男よりも権力を愛した女の数奇な運命。<br />傑作歴史ロマン。<br />