さいはての地に舞う抒情あふれる踊子物語。<br />女子大に学んだ日も、男たちとの夜も、すべては遠い思い出だ。<br />過ぎ去った日を追わず、明日を夢見ず、踊り疲れて楽屋を出れば、今夜も外は、心も凍らせる一面の雪……。<br />哀しみに耐え、ひたすらに生きる女の姿を、美しい北海道の風光のなかに鮮やかに描く長編小説。<br />