谷中感応寺の境内に居を構える、けもの専門の養生所<毛玉堂>。<br />しっかりもののお美津と、腕は確かだが不愛想な凌雲のもとには、問題を抱えた動物たちが運ばれてくる。<br />初夏のある日、お美津の友人であるお仙に押し切られるようにして、八歳の男児・善次の面倒を任されることになり――。<br />人も獣も、心を通わせるには、寄り添うことをあきらめちゃいけない。<br />思いやる人の温もりを描いた、江戸版’ドリトル先生’物語!