北斎まんだら
信州小布施の豪商、高井家の惣領息子・三九郎は、かの有名な絵師の葛飾北斎に会うために江戸へやって来た。
浅草の住まいを訪ねてみると、応対してくれたのは娘のお栄。
弟子入りを志願するもまともには取り合ってもらえず、当の北斎はどこかへ出かける始末。
美人画で有名な絵師の渓斎英泉こと善次郎にはかまってもらえるが、火事見物につき合わされたり、枕絵のモデルをやらされたりで、弟子入りの話はうやむやのまま。
そんな折、北斎の放蕩な孫・重太郎が奥州から江戸に戻ってきたことが伝わる。
同じころ、北斎の枕絵や鍾馗の画の贋作が出回る事件が出来し、重太郎に疑いの目が向けられるが……。
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