8歳で父をなくした昌男は、小学校を卒業すると給仕になったが、満たされず、小僧奉公に出ても、どれも長続きしない。<br />童話作家になりたいと願う昌男を、元気づけてくれるのは、文通をしている北国の少女だった……。<br />大正から昭和への転換期を生きる少年の、心の成長をつづった、自伝的小説。<br />日本児童文学者協会賞、赤い鳥文学賞、サンケイ児童出版文化賞受賞作品。<br />