舅にできた女友達を通して昔の恋人に再会した和香子。<br />女癖が悪く甲斐性のない別れた夫を思い切れない千絵子。<br />ふと知り合った男と梅の古木を見にいく律子……。<br />平穏な日常のなかで、女の心にはひそやかに蕾が育まれ、躰(からだ)の奥では小さな焔(ほのお)が燃え続ける。<br />