グランド・フィナーレ
「2001年のクリスマスを境に、我が家の紐帯(ちゅうたい)は解(ほつ)れ」すべてを失った’わたし’は故郷に還る。
そして「バスの走行音がジングルベルみたいに聞こえだした日曜日の夕方」2人の女児と出会った。
神町(じんまち)――土地の因縁が紡ぐ物語。
ここで何が終わり、はじまったのか。
第132回芥川賞受賞作。
〈解説・高橋源一郎〉これは、「人間」も「人間」の形をしたものにすぎないものも区別できない「小説」らしきものが横行するこの時代に登場した、ほんとうに数少ない「小説」の一つなのである。
――<解説より>
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