俳諧師から草本作家への転身をはかる井原西鶴。<br />亡父ゆずりの豪剣をふるう磯部信十郎。<br />二人の奇妙な友情を軸に織り成される人間模様の数々。<br />米相場を左右する大阪商人たちの葛藤と幕閣中枢の暗闘には、謎の美剣士がからむ。<br />――剣あり、恋あり、友情ありの、浪花元禄時代絵巻。<br />第3回時代小説大賞受賞作。<br />剣と恋がからむ西鶴と青年剣客の熱い友情を描いた、手に汗にぎる活劇ロマン!