致命率70パーセント、エイズよりも恐ろしいという、国際伝染病「エボラ出血熱」。<br />その男性の真性患者が、東京で発見された。<br />さらに、疑似患者も次々に出た。<br />第一次感染者と思われる女は、行方不明。<br />国立微生物医学研究所内部の人間による、ウイルス漏出説を探る新聞記者は、殺されてしまう。<br />綿密な取材と完璧なデータに裏打ちされた、俊英の都会派ミステリー。<br />国際伝染病パニックの元凶は、だれなのか? 首都にまき散らしたのは研究者か、赤毛の女か?