あした、また学校で
月曜の朝、小六の一将(かずまさ)に声をかけたのは、幼なじみの咲良(さくら)でした。
「一将の弟、荻野先生に怒られて泣いてたよ」。
運動が苦手な弟の将人(まさと)は、「できない子は朝練に来て」と先生に言われたのに練習に行かず、しかられたのです。
でも、将人にとって、数ある運動のなかで、大縄飛びは「できる」に入ります。
将人は怒られなくてはならなかったのか、そもそも大会に勝つことが、そんなに大事なのだろうか……。
一将のもやもやを咲良が大問題に発展させていくうちに、一将も咲良も、そして代表委員会メンバーの五年生も六年生も、ひとつのクエッションに突き当たることになりました。
「学校は、だれのものか?」。
小学校高学年の彼らは、この答えにたどり着くことができるのでしょうか。
【対象:小学上級以上】イラスト:稲葉朋子
更新中です。しばらくお待ちください。