オリンピックの身代金 上下合本版
小生 東京オリンピックのカイサイをボウガイします--兄の死を契機に、社会の底辺ともいうべき過酷な労働現場を知った東大生・島崎国男。
彼にとって、五輪開催に沸く東京は、富と繁栄を独占する諸悪の根源でしかなかった。
爆破テロをほのめかし、国家に挑んだ青年と、国家の名誉と警察の威信をかけて島崎逮捕に死力を尽くす捜査陣。
行き詰まる攻防の行き着く先は? 『罪の轍』の落合昌夫が孤独なテロリスト島崎国男に挑む傑作長編。
第43回吉川英治文学賞受賞作。
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