理容椅子が転倒した弾みで、客の頸動脈を切ってしまったヘアデザイナー。<br />被害者は、商品取引所の仲買人(ブローカー)だった。<br />殺意は本当になかったのか? という表題作「殺意の造型(ヘア)」。<br />愛猫を轢き殺した青年が、専務の引きで入社。<br />上司の男は、復讐の牙を密かに研ぐが……という「魔犬」。<br />罪の意識に囚われ戦(おのの)く人間を描くミステリー。<br />恐怖を呼びさます殺意を描く7つの名編。<br /><『枕に足音が聞える』改編&改題作品>ヘアデザイナー