日本の敗戦による、サハリンからの辛うじての帰国。<br />劇変する状況、分断された祖国、一家離散の家族の悲劇。<br />群像新人賞受賞の出世作「またふたたびの道」および、母を描く感動の名作で芥川賞受賞作「砧をうつ女」、父を描く「人面の大岩」。<br />インターナショナルな視座から時代に正面し、たじろがぬ、常に真摯に力走する、在日作家・李恢成の初期秀作群。<br />