坂本竜馬という男、あっぱれな商売人だ! 開国を目指す若き志士たちを支えたトマス・グラバー、真実の一代記。<br />――訪日してわずか2年で独立したグラバーは、武器商人として倒幕派が必要とする艦船、銃、弾薬を供給し、長崎随一の財を成すまでになった。<br />茶屋の娘・お園との愛、維新の志士らとの交友を通し、幕末動乱の日本がまざまざと浮き彫りになる。<br />「倒幕の黒幕」となった男、野望の生涯を描ききった歴史小説の白眉。<br /><上下巻>