「ぼくは、いつでも待っています。<br />あなたの夢のなかの公園で」と、子どもたちに別れのあいさつをして、空の彼方に去っていった公園の木馬(「木馬がのった白い船」)、秋祭りの日に集まってくる人たちの願いごとをかなえる、ふしぎなギターをもった妖精(「小さい妖精の小さいギター」)――など、鋭い感性と豊かな想像力でつづるメルヘンの世界。<br />立原文学の魅力あふれる秀作、15編を収録。<br />愛と優しさ、詩情あふれるメルヘン集!