詩人の感性と豊かな幻想とで、愛の本質を謳いつづける立原えりかの、殊玉の童話集。<br />冬の真夜中、そこだけあかりがともっている、デパートの飾り窓。<br />その前に立ちどまった孤独な青年に、窓の中から人形が語りかけます――という表題作。<br />愛に目ざめていく少年の心を描いた「ピアノのおけいこ」、一枚のハンカチがくりひろげるメルヘン「海のハンカチ」など、愛と夢を描く15編を収緑。<br />