江戸時代は宝暦年間、9代将軍・家重の世。<br />阿波藩の峰須賀家に入った重喜は、火の車であった藩財政の改革に着手し、画期的な提案を行う。<br />ところが、ことごとく陋習に縛られた重臣たちの反対にあう。<br />さらに、江戸幕府・田沼意次の陰謀も進み、平島公方の騒動も無視できない。<br />阿波藩の経営改革を追う、長篇歴史小説。<br />