銀河鉄道の父
第158回直木賞受賞作、待望の文庫化!『銀河鉄道の夜』『注文の多い料理店』など数多くの傑作を残してきた宮沢賢治。
清貧なイメージで知られる彼だが、その父・政次郎の目を通して語られる彼はひと味違う。
家業の質屋は継ぎたがらず、「本を買いたい」「製飴工場をつくってみたい」など理由をつけては、政次郎に金を無心する始末。
普通の父親なら、愛想を尽かしてしまうところ。
しかし、そんなドラ息子の賢治でも、政次郎は愛想を尽かさずに、ただ見守り続ける。
その裏には、厳しくも優しい‘父の愛’があった。
やがて、賢治は作家としての活動を始めていくことになるが――。
天才・宮沢賢治を、父の目線から描いた究極の一冊。
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