告解
心から笑える日は来るのだろうか。
あの日、人を殺してしまった僕に――『天使のナイフ』『友罪』『Aではない君と』贖罪の在り方に向き合い続けてきたからこそ辿り着いた、慟哭の傑作長編。
――罰が償いでないならば、加害者はどう生きていけばいいのだろう。
飲酒運転中、何かに乗り上げた衝撃を受けるも、恐怖のあまり走り去ってしまった大学生の籬翔太。
翌日、一人の老女の命を奪ってしまったことを知る。
自分の未来、家族の幸せ、恋人の笑顔――。
失うものの大きさに、罪から目をそらし続ける翔太に下されたのは、懲役四年を超える実刑だった。
一方、被害者の夫である法輪二三久は、‘ある思い’を胸に翔太の出所を待ち続けていた。
更新中です。しばらくお待ちください。