老侍
群雄割拠の戦国時代。
武士たちは身命を賭して主君に仕え、家を守り、己の矜持のためにその生涯を生き抜いた。
どんなに老いて体が衰えたとしても、その経験と智慧が輝きを失うことはない。
常に戦いの中に身を置き、死を傍らに感じる中で、武将たちはいかに考え、いかに生き残っていったのか。
最期の最期まで「侍」であることにこだわり続けた、六人の武将の生き様を描く作品集。
戦国時代に、「定年」はない――。
「意地の天寿」……龍造寺家兼(齢九十三)「勝てば良かろう」……朝倉宗滴(齢八十二)「不屈なれ」……長野業正(齢七十一)「捨て身の思慕」……宇佐美定満(齢七十六)「魂の檻」……武田信虎(齢八十一)「過ぎたるもの」……島左近(齢六十一)
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