「県民二対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」――10万人以上の犠牲者を出した、昭和20年の沖縄戦。<br />その惨状を想い、自決直前に電文で奏上した大田實(みのる)中将は、日本軍への反感が強い沖縄でも、多くの人に愛される、数少ない軍人の一人である。<br />遺族の協力を得て、初めて明らかにされる悲劇の提督と、一家の昭和史。<br />沖縄戦の悲劇を描いた、力作ノンフィクション!