朴訥ヒーローを描く山手文学の傑作! ――夫婦の約束をして、お銀と江戸暮らしを始めた夢介だが、道楽修業どころか、待っていたのは、剣難色難ばかり。<br />夢介の天性のおおらかさと怪力、お銀のけなげな活躍で、それを振り払った二人は、父親の許しを得るために小田原へ向かう。<br />だが、事はそう簡単には運ばない。<br />ふたたび波乱の道行きが始まった。<br />山手文学を象徴する快作に、幻の続編『夢介めおと旅』を併録して贈る、待望の〈夢介シリーズ〉完全版! <上下巻>