奇妙な味の小説だ。<br />アラベスクとグロテスクと幻想の世界にロマンを切り拓く、生島治郎の新境地。<br />この世ならぬ超美味の特別料理に魅せられた男と女の、恐ろしくも不思議な物語「香肉」、過去と現在が混然一体となって作家を悩ます「夜歩く者」、夢をかなえる特別メカの奇妙な話「夢幻器」など、短編とショートショート20編を収録。<br />恐ろしくも甘美な名料理人・生島治郎の包丁のさえ!