探偵小説芸術論を提唱して、探偵小説は、謎・論理的思索・謎の解決の3条件を具備しなければならず、その形式が完備しているほどすぐれた探偵小説であり、芸術小説である、と主張した著者の成果を示す、長・短編の秀作を収録。<br />長編『光とその影』は、探偵役に外国人神父が登場、息詰まるようなサスペンスに溢れる。<br />『決闘』『死固』等の9短編は、デビュー以来のおよその流れが分かるよう収録した。<br />