好きになるほど追い詰めてしまう――気がつくと、私と達也君との間では、暴力が日常になっていた。<br />「好き」という気持ちが、相手をどんどん追い詰めてしまう。<br />相手の愛情の大小によってしか、自分の存在意義を確かめられない。<br />気を引くためのリストカット、オーバードーズ。<br />このままの自分で生きたいという切実な願いが、心に突き刺さる長編小説。<br />