一休さんの道
禅宗の戒律をはみだして、酒・女・狂歌を愛する風狂僧だが、応仁の乱で焼失した大徳寺の伽藍再建の勅命を受けた一休禅師は、寄進行脚のすえ大役を果たし、名誉ある「紫衣」を賜る。
そして、山城の酬恩庵での修行生活に戻るが、ひそかに身辺をととのえる。
やがて、風狂僧一休にも、非情な老いと病が訪れる。
時に88歳、眠るがごとき大往生。
圧政に抗い、庶民を愛する一休の痛快ドラマ。
波乱の生活をヒュ-マンなタッチで描いた、著者、渾身の大傑作長編、完結。
<上下巻>
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