自分の言葉で思考することを覚えた少女。<br />迷いながらも1歩ずつ世界を広げていく――「ボクシング・デイ」それはクリスマスに1日遅れてプレゼントを開ける日。<br />「ことばの教室」に通い始めた10歳の栞は、思うように言葉が出てこない。<br />しあわせ、悲しみ、そんな言葉に想いを巡らす日々が訪れ、栞はいつしか滑らかな発音だけではない贈り物を手にしていた。<br /><第18回椋鳩十児童文学賞受賞作品>