なまくら
幕末、そして明治。
京で生きる 嵐の世を生きる若者たちを描く、時代小説短編集――故郷を離れ、砥石運びの仕事をしていた矢吉は、幼なじみのトメと再会するが……。
という表題作の他、幕末から明治の京の周辺、若いというには、あまりに年少の者たちの、汗して働き、行く道に迷う懸命の日々を描いた、珠玉の時代小説短編集。
あさのあつこ氏絶賛の名作。
第43回野間児童文芸賞受賞作品。
◎「どうしてこんなに、心を奮い立たされ、励まされ、うーん、明日もしっかり生きてみようかななんて思わされてしまうのだろう?」「何度鳥肌がたっただろう。
幾度胸を躍らせ、固唾を飲み込んだだろう。
何度も泣きそうになり、幾度も笑うことができた。
」<あさのあつこ「解説」より>
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