結末まで決して油断しないでください――娘の同級生を、放課後に預かることになった久恵。<br />だが、母親同様ずうずうしい小学生・ゆかりには、盗癖があった。<br />結婚指輪までが消えた日、包丁を手に、久恵はついにキレてしまう。<br />「ゆかりが帰ってこない」、その夜、鳴り続ける母親からの電話。<br />どこまでも執拗に……。<br />日常の恐怖に彩られた、叙述ミステリーの傑作10編!