あなたの正しさと、ぼくのセツナさ
株の売買で崩壊した「ぼく」。
髑髏の山を築いたポル・ポトに会いに……。
ライバルは命を懸けてまで、何を知りたかったのか? ――1985年。
ぼくは、未曾有のバブル景気の端緒となったこの年に、株のディーラーになった。
同い年の永遠のライバル、修一の背中を追って。
狂奔する相場に「運命の日(ドゥームズ・デイ)」が過ぎ去ったあと、修一はカンボジアへと姿を消した。
彼は何を求めて森に入ったのか? 私たちの正しさや生きる意味を問う、挑戦的物語。
◎「奴はぼくを完膚なきまで叩きのめして、殺意を抱かせた。
何と薄情で、身勝手で、鼻持ちならない、唯我独尊野郎だろう。
」<本文より>◎「しまった!すばらしい作品の出現を、4年遅れで祝福させてもらいたい。
」<白石一文「解説」より>
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