次々と不可解な連続殺人事件が起こり、被害者のいずれもが、鈍器で殴殺されたと推定された。<br />第一犯行現場の唯一の遺留品は、「細い赤い糸」。<br />被害者の頭部に付着していた。<br />被害者同志、何の面識もなく、犯行動機がつかめない。<br />ただ、手口の類似が、同一犯人の犯行を裏付ける。<br />「細い赤い糸」に秘められた殺人の謎を追う、本格推理長編。<br />日本推理作家協会賞受賞作品。<br />