北へ走る三陸鉄道を襲う殺意。<br />殺人予告を知りながら救えなかった、十津川警部痛恨の事件――北へ走る三陸鉄道リアス線の車内で、水産会社社長が殺された。<br />男の身元を知って、十津川は自責の念にかられる。<br />殺害予告の脅迫状に怖えた被害者の娘が、父の死の前日、捜査一課に助けを求めていたのだ。<br />そして、上野で起こった第2の殺人が、十津川を宮古へと向かわせた。<br />怒りに燃え真相に迫る十津川警部の推理。<br />