不条理も、納得できない悲運も、一緒に生きる心のぬくもり。<br />崇高な魂の輝きを語り、愛と死を考えぬく、感動の長編小説。<br />愛にみちた畢生の名作――若々しく美しい彰子は、遥子の大切な伯母であったが、激しい不倫の恋の結果、エイズに感染していた。<br />夫に詫び、自分を責める彰子を、遥子と亮(りょう)は支え続ける。<br />やがて訪れる死よりも、いま生きている命の瞬間の輝きを信じようとする、切ない希望。<br />生きることは愛することと宣言する、感動の長編小説。<br /><上下巻>