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雷雲の龍 会津に吼える

名誉を捨て、義を貫く!講談社創業者・野間清治の祖父にして、門下八百人を超える大道場の当主、森要蔵。
幕末の動乱の中、なぜ彼は藩を抜け、会津で新政府軍と戦ったのか。
世を憂い、家族を愛し、弟子の未来を想った、知られざる剣豪の生涯。
慶応四年(1868年)、六月二十八日。
北辰一刀流の開祖・千葉周作のもとで四天王のひとりと謳われた大剣士・森要蔵は、道場のある江戸を出て、遠い会津の地にいた。
門弟や息子とともに会津藩に与し、白河城を奪還する戦に参陣するためだ。
ただひたすら、己の信じる「誠」に従って。
時代の趨勢に抗い、新政府軍に立ち向かった男はいかにその生涯をまっとうしたのか。
ひとたび戦えば、「雷雲を纏った龍のよう」と称された要蔵。
平穏な日々を捨て、世のため人のために生きる信念を貫いた愚直な男を描く、傑作歴史長編!




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