生死長夜
心ならずも傷つけあう夫と妻、身を捨てて恋に滅んだ男……迷いぬく様々な人生。
不思議な透明感で、男女の愛憎と切実な生を描く、名作短編集――長い人生の迷いを、夜の闇にたとえて、生死長夜(しょうじじょうや)という。
心ならずも男たちを不幸にし、その倍くらい不幸になった女。
漂泊の涯てに行き倒れの死を願う女。
偶然の再会にも、妻の顔を思い出せない老残の男。
大僧都の身を捨てて恋に滅んだ因縁の男。
……愛憎の迷いの中で生きてゆく人間を描く、心にしみる傑作短編集。
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