アンダー・マイ・サム
新・芥川賞作家の鮮烈な青春小説。
人の心に触れる親指……。
「僕はこれ以上、とても十七歳でいられない。
色んなものが煙のように消えたこの季節から、一刻も早く別れを告げたいと思った。
十七歳であることを憎んだ。
」――いびつな、長すぎる、僕の左手の親指は、携帯メールの早打ちが出来る。
そして、他人の心に触れることも。
顔に傷を負ったみゆき、家族から孤立する清春ら友人たちと、「いまいましい若さ」を共有しながら過ごした17歳の日々。
『ミカ!』『ぎぶそん』など、児童文学でも注目を浴びる芥川賞作家が描く、鮮烈な青春小説。
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