夜叉神川
「ここは夜叉神川の上流。
両側に高い崖が迫る谷、聞こえるのは川の音と、山で鳴く鳥の声だけだ。
」――『川釣り』より。
「昔、亡くなったおばあちゃんが教えてくれた。
魂という漢字に鬼の字が入るのは、もともと人の心に鬼が棲んでいるからだと。
」――『鬼が森神社』より全ての人間の心の中にある恐ろしい夜叉と優しい神、その恐怖と祝福とを描く短編集。
「川釣り」「青い金魚鉢」「鬼が森神社」「スノードロップ」「果ての浜」 夜叉神川の上流から下流へ、そして海へと続く全五話を収録。
野間児童文芸賞受賞後初作品
更新中です。しばらくお待ちください。