――彼との再会は、まさに晴天の霹靂だった。<br />新人弁護士の雨宮佑は、依頼主からの要請で出向いた先で偶然、亡き兄の親友・鳴神柾貴と鉢合わせして、強引に唇を奪われてしまう。<br />鳴神はかつて佑にとってもう一人の兄のような存在だったが、兄の亘が殉職したあと警察を辞め、五年も音信不通だったのだ。<br />任務遂行のため恋人役を強要してくる鳴神の身勝手を呪いながら、佑はなすすべもなく翻弄されるが……。<br />◆電子書籍には特典としてカバーイラスト・書き下ろしSSを収録。<br />