その屋根の色は私の心の色……。<br />喜久子、33歳、独身、持ち家あり。<br />淋しさに埋まる闇に愛が溶け出す――その色は、すべてを覆い尽くしてくれる。<br />心の奥に秘めたせつなさもすべて……。<br />33歳の独身OL・喜久子が持った家は、札幌の澄んだ空に映える白い屋根の一軒家。<br />ひとりで暮らす彼女をめぐり、3編の愛のドラマが展開する。<br />恋愛の歩幅(スタンス)を手探りするうちに現れる、彼女の本当の想い……。<br />珠玉の連作恋愛小説。<br />